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屋上緑化によるクールダウン効果で、夏季の冷房費節約に役立ちます。
得に恩恵を受けるのが屋上直下のフロア。
室温にして約2.0℃程低下するため、省エネルギーの効果が期待できます。
たとえば夏場の露出した屋上面では昼と夜で30℃以上も温度差が生じるなど、コンクリートの膨張・収縮によって建物の劣化を招きます。屋上緑化は、緑化された部分が保護層として機能し、劣化を軽減する効果を生み出します。紫外線を遮断するため建物の耐久性が向上し、ライフサイクルコストの削減にも役立ちます。
現在、日本の都市部では、郊外に比べて気温が高くなる「ヒートアイランド現象」が深刻化しています。アスファルトやコンクリートによる熱の蓄積、そして自動車や空調機からの排熱などが主な原因として考えられ、温暖化という地球レベルでの環境問題とからみ合っている現象です。このヒートアイランド現象の緩和のために現在、都市部に建ち並ぶビルの屋上を“緑化”する事業が推進されています。緑化された屋上から水分が蒸発することで、地表の熱が奪われ冷却効果をもたらします。同時に、夏季の建物内のクールダウンにもつながり、冷房費の削減にも効果を発揮します。